いまだ!神さまにすがろう!

人も自分も頼りにならない!もう神さましかいない!

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【59】西国三十三所・第四番 施福寺に行ってきた その2(終)「方違大観音」(大阪府)

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雨の日でも様になる境内からの景色。紅白の梅と霞んだ遠景が乙なもの。

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本堂正面。

(続き)合掌・一礼して本堂に足を踏み入れたとき、おじさんは早々に戸締りをしようとしていた。

「おおっと、ああ、納経ですか?大丈夫ですよ。どうぞゆっくりお参りください」

おじさんは戸締りの手をとめて、満面の笑顔を向けてくれた。なんか、すごく歓迎されてる気がするぞ(・∀・)

 

施福寺(せふくじ)は古刹中の古刹である。もらった冊子を読むと、「開創538年頃」とある。

538年!?それって日本に仏教が伝来した年じゃんΣ(゚Д゚) 

一般的には、平安時代(800年前後)に開創されたお寺でも古刹と呼ばれるに十分な説得力を持つ。しかるに施福寺の古刹ぶりときたらそれらの比ではない。

「538年頃」だから、伝来したその年に開創されたわけではないと思うけど、日本仏教のあけぼのと共に歴史を刻んできたお寺であることは間違いなさそうだ。こんなお寺初めてだ・・・(`・ω・´)

 

さて、その施福寺だけれども、本堂の外見はわりと新しめである。というのも、江戸後期に火事にあって作り変えたらしいのだ。

そんでもって中はというと、これがもっと新しい。まだ白木が輝いている。かなり最近になって作り変えた感じだ。

山門前や本堂前の看板にあったように、御本尊は開帳されていて、500円を奉納すれば拝観できる。この日に巡るのはこのお寺が最後になっちゃったし、先を急ぐ理由はない。せっかくなら戸越しではなく、直に観音様にお会いして納経したいと思い、お堂のおじさんにその旨を伝えた。

「ええ、ええ、そりゃもう、大丈夫です。どうぞごゆっくりご参拝下さい」

閉店時間ギリギリに来たというのに、とてつもない歓迎ムード。嬉しい限りです(*´ω`*)

おじさんは二人いらっしゃったけれど、どちらもお坊さんという感じではない。法衣ではなく、私服に近い格好で仕事をしている。頭もまるめていない。ご近所のお手伝いさんかなあ?

ともあれ、合掌・一礼して内陣に足を踏み入れた。

 

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内陣はさすがに撮影できないので、イラストで我慢して下さい。

イラストはほぼ記憶だけで書いているからかなり端折ってるけれど、実際にはひと目見て「おお・・・」と感嘆が漏れるような、重厚な立体マンダラだった。

中央の大きな仏様(坐高170センチくらい?)は、施福寺の御本尊、弥勒菩薩さま。両脇は向かって左が、十一面千手千眼観音さま。右が~・・・普賢菩薩さまだったかな?そのさらに両脇では、仏様を守護する神様達が睨みを利かせている。

堂内の薄闇と、屋根を鳴らす静かな雨音とが相まって、外界とは隔絶された重々しい祈りの空間となっていた。

とりあえずは一番エライ弥勒菩薩さまに合掌・一礼。

それから、今回のお目当てである十一面千手千眼観音様に合掌・一礼し、納経をする。

 

「かんじーざいぼーだー ぎょーじん はんにゃーはーらーみーたーじー しょーけんごーうん かいくーどー いっさいくーやーくー・・・ぶつぶつ・・・(~o~)

・・・南無大慈大悲観世音菩薩、南無大慈大悲観世音菩薩、南無大慈大悲観世音菩薩・・・観音さま、どうか私を苦しみからお救いください・・・」

 

はい、巡礼のお勤め終わり(・∀・)

さて、堂内散策だー( `ー´)ノ

 

まず目に入ったのは足の裏を見せている馬頭観音さま

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すまねえ・・・俺の記憶と絵心ではこれが手一杯だった・・・(`・ω・´)

とにかく、足の裏をこちらに向けている御姿と、ちょっと漫画っぽい造形が印象的な馬頭観音さま。

千年ちょっと前、このお寺に参拝にきた花山法皇が山道で「もうダメだ、歩けない・・・」とくじけそうになっていたら、この馬頭観音さまが現れて、参拝を手助けしてくれたという。今では足腰を守る仏様として信仰されているらしい。う~ん、昔の人も、ここの参道には苦労したんだなあ。

 

そして・・・お堂の一番奥にひっそりと佇む、ひときわ大きな観音様を発見。

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な、なんじゃこりゃああ~!( ゚Д゚)!

大きい!重々しい!おしゃれだ!なにより、造形が美しい・・・。

いや、なんだろ・・・僭越ながら、御本尊の弥勒菩薩さまより存在感がありまするな・・・。

この観音様は方違大観音さまといって、 悪い方向を良い方向に変えてくれるという。すなわち、引っ越し、転勤、結婚、など、人生の節目や変化の際にお参りすると、御利益が得られるとのこと。

施福寺の立地はかつての区分、紀伊(きい)、和泉(いずみ)、河内(かわち)の三つの国の接点近くにあり、それが~・・・まあ、なんというか、方向に関係する仏さまが信仰されるきっかけになったとか、書いてあったような気がする!(`・ω・´)

 

この大観音さまの前に座ると、包まれるような感覚がある。観音様と俺が、ちょうど大人と子供のサイズ感なのだ。ああ、そうか。子供の頃って、親がこんなふうに見えてたっけなあ・・・?どうだったっけなあ・・・?なんてことを考えさせられる。

この日は西国三十三所巡礼のためにやってきたから、本命は先ほど納経した十一面千手千眼観音様だったんだけど、俺はすっかりこちらの方違大観音様に感じいってしまった。大観音様にもきっちり般若心経を納経して、お堂を後にした。

 

お堂を出ると、お寺のおじさんがまたもや気さくに話しかけてきてくれた。

おじさん「雨の中おつかれさまでした。いやぁ、ずいぶん熱心にお参りされるなあ、と思いましてねえ・・・お寺はよく行かれるんですか?」

俺「そうですね。神社も好きですけど、最近は西国三十三所をはじめたから、お寺ばかりですかね」

おじさん「そうですか。このお寺はいつでも開いてますから、是非またお立ち寄りください!」

 

なんと清々しいおじさんであろう。

俺は礼を述べてお寺を後にした。傘をバサッと差して、雨の滴る山道を降っていく。

 

縁とは奇なものだ。俺がお堂の中を拝見したいと思わなかったら、方違大観音さまと出会うことはなかっただろう。おじさんと言葉を交わすことも、なかったに違いない。

そしてお堂の中を拝見したのは、この日の参拝は施福寺が最後だと思ったからだ。

 

もし、施福寺に来る途中で道に迷わなかったら・・・

もし、雨が降ってなくて、もっと軽快に山道を登ってこれたら・・・ 

ひとつでも多くのお寺をまわろうと躍起になっていた俺は、堂内を拝観することなく、手早く戸越しに納経だけして、先を急いだことだろう。

特に道に迷ったのは、まさに方違大観音様の御利益だったかもしれないな(・∀・)

 

結果として、施福寺は俺にとって西国三十三所の中でもとりわけ印象に残る、縁の深いお寺になった。

お寺に来るきっかけになってくれた十一面千手千眼観音様と、より深い縁をくれた方違大観音様に感謝感謝。もちろん他の仏様・神様、それにおじさんにもね(・∀・)

 

南無大慈大悲観世音菩薩!

南無大慈大悲観世音菩薩!

南無大慈大悲観世音菩薩!

明日からも頑張るぞっ!( `ー´)ノ

(完)

 

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