ま、行ってきたと言っても、俺は名古屋人だから、しょっちゅう行ってるんだけどね。
今回は3カ月ぶりくらいだったかなあ。それでも、いつのまにか玉砂利を敷きつめた参道の端っこが石畳になってたりして、ちょっと変わってたな。(*'ω'*)
熱田神宮にはニワトリがいる。しかも、名古屋名物、名古屋コーチンである。茶色っぽいヤツだ。とはいえ、熱田神宮が飼っているわけではなく、いつのまにか住み着いたらしい。
養鶏場から逃げこんできたのだろうか?
今日は樹齢1000年の大楠(おおくす)の前を一羽でペタペタ歩いていた。
神社ではニワトリは神鶏(しんけい)などと呼ばれてチヤホヤされている。勝手に住み着いたからといって、神域内でニワトリ様をどうこうするわけにはいかないのだ。
地面をついばむニワトリを見ていた10歳前後の少女が、「なんか意味のあるニワトリがいる・・・」と呟いた。これがなんだか妙に印象に残っている。おそらく彼女は神社とニワトリの関係なんか知らないのだと思う。それでいながら、目の前にいるニワトリがただ愛玩用に飼われているわけでも、まして食用に飼われているわけでもないのだと直感したのであろう。
俺を含め、ニワトリを眺めていた人達はみな単純にその仕草を見てなごんだり、写真をとったりして楽しんでいたが、彼女はその場でただ一人、目に見えるものよりも目に見えないものに興味を抱いたようだ。
さて、天下の熱田神宮ともなると、とくにお祭りの日でなくとも、休日には参拝客でけっこう賑わう。この日は日曜だったので、境内はかなりの人であふれていた。
拝殿の前はちょっとした行列ができていて、参拝するのも順番待ちだった。5分ほど並んで俺の番になったため、お賽銭箱に10円玉をチャリーンと投げ入れ、二礼二拍手。それから心の中でいつもの唱え言葉。
「祓いたまい清めたまへ。神(かむ)ながら守りたまい、幸(さき)わえたまへ」
最後は一礼して参拝終了。本当は三回唱えたかったのだが、後がつかえていたので一回で切り上げた。
(続く)